リカレント教育【文部科学省】とは?日本の社会的背景と問題点や東京の実施大学!『学び直し』を調査!

リカレント教育とは、
変化の激しい現代に適応する為に、
再び学び直す事が出来る教育システム
である。

日本では新卒の社会人がOJT教育で
育てる事が普通であった為に導入が
遅れていたが、急激な社会的背景の
変化に対応すべく文部科学省が大学に
委託して開始され、東京近郊の埼玉県
でも実施大学は多くなったが、未だ
問題点も多い。

リカレント教育の実施大学の授業は、
どの様な内容なのか?

 

リカレント教育とは?文部科学省が大学に委託して開始された社会的背景と日本国内の問題点

 


教育とは、幼少期から青年期までに該当
する、幼稚園から大学までの時期に相当
する時期の勉強だけでは無く、社会に
出てからも必要な物である。

リカレント教育とは、大学もしくは高校
を卒業後でも本人の要望に応じ、
生涯を通して繰り返し教育を受ける事が
出来る教育システムである。

リカレント教育の「リカレント」とは
循環する・反復する・回帰するという
意味であるが、この教育システムでの
意味合いはまた学校に帰って教育を
受けるシステムと考えられる。

現代は急激に社会情勢が変化する為に、
学んできた知識や技術の刷新が
求められるという社会的背景の問題点が
表面化したので、近年は文部科学省でも
大学に委託するケースが増えている。

従来、日本の会社では新卒の社会人が
会社に入ってからはOJT(仕事を行なう
事で身に付けさせる)教育が一般的で
あった事に加え、仕事を覚える為に
必要なスキルとは自然と身に着く物だ
という考え方が普通であった。

その様な会社が普通であり、そこで
皆が同じ事を考えていたという事が
日本の社会的背景だったのである。

しかし社会的背景が急激に変化して、
これまで学んできた知識や技術が
使えないという問題点が現代に於いて
表面化した事で、上記の様に
文部科学省が大学にリカレント教育の
委託を始めたのである。

国際的に見ても日本企業は国際的にも
社会的背景の変化で苦戦を強いられて
いる問題点がある為に、是非とも整備を
進めたい制度ではあるが、国外とは別に
国内的にも文部科学省がリカレント教育
を進める上での問題点がある。

支援と補助の制度


リカレント教育を行う為に、受講者が
仕事を休んでいる間には何らかの支援や
補助が必要になるが、文部科学省が推し
進めているにも関わらず日本にはその種
の制度があまり無い事が一つ目の問題点
である。

労働環境制度


日本企業の一つの特徴として長期雇用や
終身雇用があり、一つの職場で長期の間
働く為にはリカレント制度とは無縁でも
支障がない社会的背景もある為、制度の
整備が遅れている事が
第二の問題点である。

カリキュラム

 


文部科学省がリカレント教育の普及に
務めてはいるものの、未だカリキュラム
は欧米のレベルとはなっていない。

それでも近年の日本では、
生涯学習センター等で教育を受ける事が
出来る社会的背景はあるものの
キャリアアップにつなげる事が難しい事
が第三の問題点である。

しかし女性ならではの事情にマッチした
制度の充実や、文部科学省の委託とは別
の所からリカレント教育の提唱を
する動きも出て来た。

 

リカレント教育の実施大学の質と量はここまでになった!東京と近郊の埼玉にみる充実度

 


リカレント教育の実施大学の一つ、
東京都文京区にある日本女子大学では
その取り組みは国内では早かった。

2007年に、卒業生の為のリカレント教育
と再就職の斡旋システムとして
文部科学省に「社会人の学び直しニーズ
対応教育事業委託」として採択されて
実施された事業がリカレント教育課程の
前身となった。

そして同年12月に改正学校教育法が施行
される事になり、社会人に履修証明を
授ける課程の設置が認められ、同大学は
日本初のリカレント教育課程の実施大学
となった。

そして2010年3月31日には文部科学省の
委託から完全に独立し、運営は大学独自
の運営に至る。

この課程では大学の卒業後に就職しても
育児、夫の転勤などキャリアの転機に
直面した女性に1年間のリカレント教育
を行う他に、その人に合った転職先を
斡旋するまでの一貫したシステムで
支援をするという物だ。

リカレント教育は、東京においては
明治大学等にその課程があるが、
東京近郊の埼玉県では県内在住の55歳
以上の社会参加と自己実現の為に
『シニアチャレンジ口座」と銘打って
20校以上の実施大学でシニア受講生を
募っている。

その中のリカレント教育の実施大学
の一つ、東京近郊の埼玉県坂戸市に
ある城西大学では中国語から日本及び
国際経済論に至る15科目から
選択可能で、一般学生と一緒に学ぶ
事が出来る。

この様に大きな動きは出て来たものの
リカレント教育の実施大学は未だ
東京を含め日本の大学では
まだ一般的では無い。

日本でも働き方の多様化が進んでいる
所であり、東京以外での実施大学の
増加が待たれる所だ。

 

まとめ

 


リカレント教育とは、終身雇用が一般的
ではない現代の雇用情勢に於いて
日本では東京を含めシステムの整備が
問題点となっている。

ネットで言う「意識高い系」の
人物の様に、社会的背景の影響で文部
科学省を当てにせずとも大学在学中に
ビジネスの勉強をし、専門用語で出来る
人物である事をアピールする努力は
微笑ましいが、
この再教育が必要な所が惜しい所だ。

現時点では、まだ実施大学の質量とも
欧米程ではないというのが実情だ。

参考サイト
://www.chiikunote.com/entry/recurrent
://www5.jwu.ac.jp/gp/recurrent/gaiyou.html
://www.pref.saitama.lg.jp/a0603/documents/10jousai.pdf

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