米朝首脳会談の破談と戦争の可能性!マックスサンダーはトランプの挑発か?米韓航空戦闘訓練なぜこの時期に!?

2018年5月16日、北朝鮮は近日中に
予定されている米朝首脳会談を中止する
可能性を示唆した。

その理由は、米韓合同演習である
「マックスサンダー」が北朝鮮側には
挑発行為と取られ、会談の破談からの
戦争を想定しての事と見られている。

将棋でも王将を袋のネズミにする
「待ち駒」という手があるが、
トランプ大統領もまたその段取りを
打っている可能性も考えられる。

 

北朝鮮が恐れる米朝首脳会談の破談から戦争への可能性!

 


2018年5月14日、北朝鮮の高官の一行が
北京に到着したが、これは来る
6月12日に開かれる米朝首脳会談を
見据えた意見交換の可能性がある。

これは、米韓合同演習である
「マックスサンダー」が行なわれた事を
受け、最悪の場合金正恩と
トランプ大統領との米朝首脳会談が
破談に終わり、戦争となる可能性を
恐れて中国に援助を申し出たと
見られている。

果たしてマックスサンダーは
トランプ大統領が北朝鮮を破談から
戦争に追い込むトランプ大統領の
罠なのだろうか?

北朝鮮はマックスサンダーを非難しつつも戦争状態を恐れている!?


中国と北朝鮮は2018年3月に首脳会談を
行って以来高官の交流が活発になって
いる。

ちなみにアメリカの国務次官補代行の
ソーントン氏も北朝鮮の高官一行と
時を同じくして北京入りしているが、
これはマックスサンダーに見られる
トランプ大統領の軍事行動を見た事に
起因すると見られている。

つまり米小首脳会談が破談に終わった
場合、戦争になる可能性を恐れて
北朝鮮側が中国に相談を求めていると
いうのが大勢の見方なのだ。

これによりロシアが出てくる可能性も
あるが、トランプ大統領としても圧力を
弱める訳にもいかず、その意味で
この時期にマックスサンダーを行う事は
妥当と言えば妥当なのだ。

これもまた米朝首脳会談が破談になれば
戦争状態になるという見せしめにも
なる。

そして金正恩にとって見逃せない
トランプ陣営の人事異動があった事も
忘れてはならない。

北朝鮮には驚愕の人事!対北強硬派が要職就任!


中距離弾道ミサイルの発射等に見られる
核兵器の恐怖をもって、北朝鮮は周辺の
諸国を震え上がらせたが、ここに来て
トランプ大統領は側近の2人の人事を
刷新した。

穏健ともいわれた
ティラーソン国務長官は、
中央情報局長官を務めたポンペオ氏に、
マクマスター大統領長官は
国連大使を務めたボルトン氏に
それぞれバトンタッチされたのである。

この新任の2人はいずれも
「対北強硬派」であり、これには
北朝鮮側も大いに驚いただろう。

ここにきての北朝鮮の中国への接近は、
マックスサンダーの演習があった事実と
対北強硬派が要職に就いた事実は
来る米朝首脳会談が事務レベルで
片付かずに破談になり、
戦争になる可能性は避けられないと
考えた事が大きな要素ともいわれる。

上述の中朝首脳会談では、北朝鮮は
非核化に前向きと伝えられているが、
これはあくまでも韓国の非核化と
在韓米軍の撤退ありきの話である。

よってマックスサンダーの演習があった
事実は、事態が温和に運ぶ証拠と
ならないであろう。

 

マックスサンダーを決行したトランプ大統領は米朝首脳会談を破談にする方向か!?

 


上述の「対北強硬派」が就任した事実は
北朝鮮が米朝首脳会談が上手くいかずに
破談となり、トランプ大統領により
戦争になる可能性がにわかに現実味を
帯びて来たとも考えられる。

しかも北朝鮮が「グッドタイミング」で
マックスサンダーまで見せられたならば
トランプ大統領によって戦争になる
可能性をリアルで見せられたという
被害妄想に陥りかねない。

マックスサンダーと強硬派の就任による
米朝首脳会談の破談に至る様な扇動的な
シナリオは、過去に戦争になった国にも
向けて書かれていたのだ。

日米開戦のきっかけともなった「最後通牒」ハルノート!


1940年頃までに日本は三国同盟の締結を
した事等でアメリカに経済制裁を受けて
いた。

資源の殆どをアメリカに頼っていた
日本側は戦争の可能性を何としても
避けたかったが、第二次世界大戦勃発に
よるイギリスへの援助が必要であった
アメリカ側もそれは同じであった。

そこで民間から日米交渉が開始されたが
コーデル・ハル国務長官はこの交渉の
内容が日本に有利過ぎると異を唱えた。

そこで日本の中国や満州の権益を
無視して、いきなり無条件の撤退を
要求する内容の「ハル・ノート」を
1941年11月26日、日本に突き付けた。

この文書には、もし従わなければ戦争と
いう内容もかかれており、
これは米朝首脳会談に先立って強硬派を
就任させるプレッシャーに匹敵する。

アメリカに置き換えて考えれば
独立当時の東部の13州の時代に戻れと
言っている様な内容であり、
トランプ大統領ならずとも抵抗の意を
示すであろう。

そして承知の通り交渉は修復の可能性も
無く破談となり、
日本が行なった真珠湾攻撃は
マックスサンダー以上の軍事行動として
そしてアメリカ国民が受けた被害と
受け止められる事となった。

しかしそれは、米朝首脳会談の様な
席を用意せず、日本をいかにして
日米交渉の破談から戦争に巻き込む
可能性を考えていた
当時のルーズベルト大統領の意向とも
いわれている。

アメリカのベトナム戦争に介入時にはすでにシナリオがあった!


ベトナム戦争にアメリカが介入する事を
始めたのは1964年8月2日にトンキン湾で
アメリカの駆逐艦「マドックス」が、
同4日に同駆逐艦と僚艦の
「C.ターナー・ジョイ」が
北ベトナムの魚雷艇攻撃を受けた
「トンキン湾事件」がきっかけと
されている。

マックスサンダーの様な
軍事演習どころでは無くなった
アメリカは、その報復として
戦略爆撃機B-52による報復爆撃が
開始され、アメリカ国民は扇動されつつ
ベトナム戦争は激化の一途を
たどった事は承知の通りである。

だが実際には、攻撃を受けた駆逐艦は
南ベトナム軍の軍事攻撃に随伴していた
事と、攻撃の決議文と攻撃目標リストが
事件の2ヶ月前に作成されていた事から、
当時のジョンソン大統領は
激しいバッシングにあった。

冷戦の時代という背景があったにせよ、
これはもはや米朝首脳会談で北朝鮮を
破談に追い込む以上の、
トランプ大統領も真っ青の
やり口である。

しかしトランプ大統領も
マックスサンダーの軍事演習を行う事を
考えれば、そのDNAを受け継いでいる
可能性はゼロとは言えない。

アメリカが「袋のネズミ」に追い込む
今度のターゲットは北朝鮮なのか?

 

まとめ

 


アメリカのナウアート国務省報道官は、
北朝鮮から政策転換の通知が無い事を
述べ、このままでは米朝首脳会談は
破談となり、戦争の可能性もある。

軍事演習の「マックスサンダー」は、
最悪のシナリオを北朝鮮の目に
焼き付けさせる段取りの一つであろう。

だが将棋で「詰み」にする際の
「金はとどめに残すべし」という格言が
あるように、トランプ大統領はもっと
強烈な手を考えている可能性もある。

<参考サイト>
SHIKOKU NEWS
朝日新聞DIGITAL
AFP BB NEWS

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