内田茂はなぜ都議会のドンと呼ばれる?現在は自民党東京都連最高顧問で影響力復活!?

2016年の都知事選で小池百合子氏に批判され、あえなく敗れ去った元東京都議会議員の内田茂

なぜ、「都議会のドン」と呼ばれているのでしょうか?

また、現在、内田茂が復活したと言われています。調べてみました。

 内田茂はなぜ都議会のドンと呼ばれる?

 

内田茂はなぜ都議会のドンと呼ばれるのでしょうか?

東京都議会議員時代の様々な疑惑についてまとめてみました。

 

 内田茂はなぜ都議会のドンと呼ばれる?

 

内田茂が政治家になるきっかけは、東京・神田の実家の家事でした。

障害を持つ弟を抱えながら、一家離散の危機に陥ります。

そんな時、ある政治家に東京都の福祉制度を利用するように教えてもらったことから、「政治は生活につながっている」と思い政治家を志すようになったそうです。

1975年に千代田区議会議員に初当選し、計4期務めます。

その後、1989年の都議選で東京都議会議員に初当選、計7期務めました。

そんな内田茂がなぜ「都議会のドン」と呼ばれるようになったのでしょうか?

それは、内田茂を中心に東京都政が回ってきたという実情です。

2016年までの十数年、都庁幹部が内田茂に重要な議題や新規案件を事前に報告するなどとした、根回しが行われていました。

知事を差し置いて、内田茂が“影の都知事”のような力を持っていました。

また、内田茂は、2005年に都議としては初の自民党の都連幹事長に就任します。

東京都知事選挙や、東京都議会議員選挙等における立候補者の公認権を事実上握っていたとか…。

一地方議員ながらその力は政府にも及び、2015年に行われた内田氏の夫人の葬儀では、安倍首相が葬儀委員長を務めました。

かなりの権力を持っていたことが分かりますよね。

これだけではなく、「都議会のドン」内田茂には、黒い噂も流れています。

都議を自殺に追いやったのではないか?という疑惑です。

2011年7月1日、東京都議会議員の樺山卓司氏が自宅でポリ袋をかぶって自殺しました。

自殺から1年後、妻の京子の部屋から樺山氏の遺書と思われる、のし紙のメモが見つかります。

文面は、「内田、許さない!人間性のかけらもない内田茂。来世では必ず報復します!自民党の皆さん。古い自民党を破壊して下さい」という内容。

はっきりとは分かりませんが、内田茂のパワハラが自殺の原因だったのでしょうか。

2016年の東京都知事選挙の直前には、かねてから内田茂を批判していた元都知事の猪瀬直樹氏が、Twitterに遺書を掲載しています。さらに、「自殺した樺山都議を追い込んだのは内田氏だ」と言及しています。

さらには、越境入学の口利き・親族への事務所経費の私的流用・自らが監査役などを勤める企業への受注斡旋など、議員としてあるまじき不正が疑われていました。

内田茂は、悪い意味を込めて「都議会のドン」と呼ばれていたことが分かりました。

 

 内田茂は小池百合子に大敗し引退!

 

内田茂や「都議会のドン」という言葉が全国に知れ渡ったのは、2016年の都知事選ではないでしょうか。

小池百合子氏が、自民党東京都連の方針に反発して都知事選に立候補します。

その際に、「『都議会のドン』の支配でなく、都民のための都政を取り戻します」と発言しました。

内田茂の所属する自民党都連は、小池百合子氏を応援する者は、本人のみならず、親族も含めて除名等の処分の対象とする文書を出してまで、その当選を阻もうとしました。

しかし、小池氏は選挙戦でこうした締め付けを逆手に取ります。

小池氏の応援に、内田氏が原因で自殺したとされる樺山氏の妻が訪れ、内田茂を批判しました。

内田氏の地元の千代田区でも、「都議会のボス」との対立構図をアピールします。

都政の現状が都民の間にも広まったのでしょう。小池百合子氏が圧倒的勝利を収め、新しい都知事となります。

敗北の責任を取る形で、内田茂は都連幹事長職を辞任しました。

そして、内田茂が東京都議会議員を引退したのは、2017年。

7月の東京都議会選挙に出馬せず、議員を7期で引退することを表明しました。

本人は、高齢による体調不良を理由に挙げています。「この後の4年間、議員として政治活動が可能か分からないから」と話しています。
また、脳梗塞で手術していたことも明かされています。

 内田茂の現在!自民党東京都連最高顧問で影響力復活!?

 

議員を引退し、事実上失脚したと思われていた内田茂。

ところが、自民党東京都連最高顧問として、影響力が復活しているとか。

現在の内田茂について調べてみました。

 

 内田茂の現在は自民党東京都連最高顧問!政治活動を続けている!

 

内田茂は、自民党都連幹事長と、東京議会議員を引退します。

ところが2017年12月に、自民党東京都連最高顧問に就任し、現在も政治活動を続けているのです。

今月19日には東京プリンスホテルで大規模な政治資金パーティーを行い、「都議会のドン」の完全復活とささやかれました。

都政関係者によると、「都連は重要案件は未だに内田さんに相談して決めている。彼の後継として都連幹事長になった高島直樹都議は、元々内田さんの子飼いだった人物。都連の総務会長を務めている萩生田光一・文科相も内田さんには頭が上がりません」
引用元:livedoor NEWS

現在も、都連での内田茂の力は健在だということを物語っています。

政治家にとって、昔からの上下関係は切っても切れないものなのでしょうか。

 

 内田茂は次の東京都知事選でリベンジを果たす!?

 

小池都知事は2020年の7月30日に任期満了を迎えます。そのため、来年、東京都知事選が行われますよね。

この都知事選で、内田茂が小池都知事にリベンジを果たそうとしていると噂されています。

都選挙管理委員会は、来年の東京都知事選について6月18日告示、7月5日投開票とする方針を固めました。

投開票日の8ヶ月も前に日程を決めるのは異例の早さだといいます。

そうなったのにはある理由が。

現在東京都選挙管理委員会委員長を務めているのは、以前、都議会自民党の幹事長に就任していた宮崎章氏。しかし、宮崎氏の任期は今年の12月までです。そのため、自民党都連としては宮崎氏の任期中に選挙日程を決めてしまいたかったのではないか、と言われています。委員の選挙は都議会で行うので、宮崎氏の退任後は、小池都知事が創設した最大勢力の「都民ファーストの会」が後任を決めることになるからです。

都知事選に関しては、来年7月24日に開幕する東京オリンピックと日程が近いので、特例で前倒し、または先送り論が政府・自民党内にありました。しかし、先送りした場合、オリンピックブームのため圧倒的に小池都知事有利となるでしょう。この事態を避けたかったのではないでしょうか。

「東京五輪の開幕直前ギリギリになればなるほど小池有利になる。7月5日投開票という日程は、数ある選択肢の中で、五輪開幕から一番離れた日曜日です。自民党都連では、萩生田、高島両氏が相談した上で“7月5日が最も有利”という話でまとまり、都知事選候補者選考委員会の場で議論を交わした。こうした自民党の“意向”は何らかの形で選挙管理委員会の宮崎委員長にも伝わっていたと見られています」
引用元:朝日新聞デジタル

都知事選は、任期満了より前の30日以内に行うという規定があります。オリンピック直前でも不利と見て、一番前倒しできる日程に決めたと言われています。

2016年に大敗を喫した小池都知事に対し、内田茂や、その息のかかった自民党都連幹部は形勢逆転を図っているでしょう。

 まとめ

内田茂が「都議会のドン」と呼ばれる理由や、現在について調べました。

・「都議会のドン」と呼ばれる理由は、内田茂を中心に東京都政が回ってきたから

・2017年に自民党東京都連最高顧問に就任、現在も影響力を持つ

・自民党都連は来年の都知事選で、小池氏にリベンジを果たそうとしている

政治家の人間関係は複雑ですね…。来年の都知事選、どうなるのか気になってきました。

 

参考サイト

NEWS ポストセブン

日刊スポーツ

朝日新聞デジタル

livedoor NEWS

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