10/3に
福岡県内の中学校で
常人逮捕が行われた。
常人逮捕とは一体、
どういったものなのだろうか?
常人逮捕にやり方があるのだろうか?
更に、過去の判例などを
探っていこう。
常人逮捕とは
福岡県内の中学校で
男性教諭の顔面を数回殴り、
男子中学生が男性教諭に
常人逮捕されたのだが
常人逮捕とは
普通の逮捕とは違うのはわかるのだが
一体?
常人逮捕とは私人逮捕とも言われ
現行犯であれば
警官ではない普通の人でも
犯人を逮捕する事ができる事を
いうのである。
現行犯人は、何人でも、逮捕状がない場合でもこれを逮捕することができる
引用:刑事訴訟法第213条
常人逮捕とは
現行犯が犯行を行っている途中や
犯行を行った後にする為
誤認や、それ以上の犯行を
犯さない様にする働きがあるのだ。
そんな
常人逮捕だが、
条件を満たさなければ
行う事ができないのである。
常人逮捕を行う為の正しいやり方や
今までの判例などで
説明していこう。
常人逮捕のやり方や判例について
前述したが、常人逮捕は
警官ではない普通の人が
現行犯を逮捕できる法律である。
逮捕とは
他人の身体を拘束するという
人権の侵害に及ぶ行為なので
慎重に取り扱わねばならないのだ。
そんなデリケートな
常人逮捕なので
条件を満たさなければ
逆に罪に問われる事となるのである。
では、常人逮捕の
正しいやり方について
説明しよう。
常人逮捕の正しいやり方
常人逮捕を行う際の
正しいやり方について説明しよう。
常人逮捕のやり方には
2つの約束事を
満たさなければならないのである。
まずは、
常人逮捕を実施したい人物が
現行犯もしくは
それに準ずる人物である。
というのが
第一の条件である。
更に、
30万円以下の軽微な罪に
当たる場合の犯人は
住居などがわかっていないか
犯人が逃亡する恐れがある。
というのが
第二の条件なのだ。
この2つの条件が
揃っていない場合に逮捕してしまうと
逮捕罪に該当してしまう
可能性があるので
緊急事態でない限りは
犯人が逃亡しない様に注意し
警官が駆け付けるまで
見守る事をおすすめする。
豆知識になるのだが
警官なども勤務中でなければ
私人となるのである。
常人逮捕の判例
では、そんな常人逮捕の判例について
調べてみよう。
常人逮捕の判例①
飲酒運転や当て逃げのケース
についてだが
こちらは
常人逮捕を実行する事ができるのである。
前述した条件の
現行犯やそれに準ずる人物に該当する為
常人逮捕が可能となるのである。
更に、
判例②のケースとして
道路交通法の違反の場合でも
現行犯であり、
住所などが不明、または
逃亡する恐れがあるのならば
常人逮捕する事が出来るのである。
また、特殊な判例になるのだが
密漁船を追いかけて
密漁を確認し
常人逮捕を行った
というケースもあるのだ。
また、少しおもしろい判例では
農家の主人が
自分の畑を
物色している様な人物がいた為、
常人逮捕を行った。
だが、常人逮捕された人物は
物色する行為の前であり
窃盗する前だった為
現行犯にも当てはまらず、
常人逮捕の条件に
当てはまらなかったのである。
その場合、
農家の主人は
罪に問われたのだろうか?
農家の主人は
罪に問われる事はなかったのである。
罪に問われるか、問われないかは
その時の状況次第になってくるのだが
農家の主人は
自分が行った事について
悪い事はしていない。
と考えており、
客観的に見て、他に故意がないと
判断された為、
罪に問われなかったのである。
ここで、気を付けて頂きたいのだが
故意がないからと言って
罪に問われずに済んだとしよう。
だが、
名誉棄損などで
損害賠償を請求される可能性がある。
という事だ。
繰り返し、言わせていただくが、
緊急事態でない限り
現行犯が逃げない様に注意し
駆け付けた警官に逮捕してもらう事が
一番なのである。
HARU
参考
//ja.wikipedia.org/wiki/常人逮捕
//nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/363277/
他