国民栄誉賞の辞退者まとめ!野球選手や錦織圭など辞退理由がシビレる!!

1977年に王貞治選手が本塁打の
世界記録を抜いて国民栄誉賞受賞第1号
となって以来、国民栄誉賞は野球選手に
限らず多くの受賞者が生まれ、錦織圭も
また受賞者候補である。

40年以上の歴史の中では受賞を辞退した
人物もいるが、その理由を調べると
改めてこの賞の重みが理解できる。

辞退者リストの中には意外な理由で辞退
した人物もいるが、辞退した理由とは?

 

錦織圭も受賞候補の国民栄誉賞!野球選手だけではかった辞退者と彼らの辞退の理由

 


1977年9月5日にNPBの有名な野球選手の
一人であった巨人の王貞治が、
国民栄誉賞を受賞して以来、数多くの
受賞者が生まれたという理由で
その権威も広く知れ渡っている。

しかしその一方で国民栄誉賞の長い歴史
と権威を裏付ける理由として、テニスの
錦織圭選手も候補と言われている他、
野球選手等にも辞退者がおり、
彼らの辞退理由もまた
国民栄誉賞の重い意味を裏付けている。

それぞれの辞退者が述べる理由にも
国民栄誉賞に対する思い入れが伝わる
様で面白い。

錦織圭の場合は、受賞しても辞退理由を
述べてもその選択に称賛の声が
上がるであろうが、その辞退理由で
笑いの声が巻き起こったのは、
939回という盗塁世界記録を樹立した、
阪急で活躍した福本豊の物である。

彼が辞退者となった理由は、
「そんなもんもろたら立ちションも
でけへんようになる」という物だった。

しかしながらこの福本豊のコメントは、
自分は国民栄誉賞にふさわしい、国民の
なる様な品位ある行動が出来ないという
意味合いであった。

そして彼は、もし受賞したとしたら
彼が普段行っている麻雀、喫煙という
野球選手のみならず普通の大人がやる
様な事をやっていたら色々と記事が
書かれる事は自明の理であり、
その意味でも他の受賞者に迷惑がかかる
と考え、国民栄養賞の辞退者になって
良かったとも述べている。

しかしながら、福本豊もまた野球選手
として盗塁の記録を重ねる為に、
近鉄の神部年男投手の様な牽制の達人に
苦しめられながらも、
パ・リーグの投手の癖を盗んで大記録を
達成し、世界の盗塁王となった
そのプロセスを見れば、ある意味では
世界で活躍する錦織圭の大先輩なのだ。

この彼の謙遜も、関西人らしいお茶目な
部分と考えれば、また微笑ましい。

また、国民栄誉賞の辞退者の中には、
本人の希望とは別の形で辞退となった
人物もいる。

その人物とは、高校野球の選手権の
テーマ曲といえる「栄冠は君に輝く」や
阪神の応援歌である「六甲おろし」、
巨人の応援歌である「闘魂こめて」を
作曲した古関裕而である。

彼が国民栄誉賞の候補になった事でも
この賞の野球との縁の深さが判るが、
野球が国民的スポーツであった時代に
国民に希望を与えたという事が彼の遺族
への授賞の打診の理由となった。

しかしながら遺族は受賞を固辞し、
これにより古関裕而は本人の希望とは
関係無く辞退という事になった。

錦織圭ならば受賞か辞退かを選ぶ事の
自由があるが、このケースは同情の余地
も感じられる悲劇的なケースだろう。

今は確かに錦織圭も国民栄誉賞の最右翼
の一人といえるが、この賞の受賞者に
相応しいハングリー精神を見せ付ける
出来事があった。

 

国民栄誉賞候補の錦織圭が辞退した市民栄誉賞!MLB野球選手イチローも同様の理由で国民栄誉賞辞退者に!

 


2014年9月16日、錦織圭の出身地である
島根県、そして松江市は、錦織圭が
県民・市民栄誉賞の受賞を辞退したと
発表した。

その辞退の理由とは、彼の目標として、
世界ランキング1位になるという目標が
あり、今はその夢に向かっている最中で
あるために時期尚早と考えた為で、
名だたる野球選手が受賞した様な
国民栄誉賞等とんでもないと考え、
辞退者となっていた事だろう。

テニス選手としてストイックさを見せて
辞退者となった事が理由で、
錦織圭には国民栄誉賞に相応しい程の
賞賛と応援の声がネットで巻き起こった
のは言うまでも無い。

そして錦織圭的なストイックさを見せて
NPBとMLBで活躍してきた野球選手の
イチローは、MLBデビューの2001年、
MLB最多安打記録を樹立した2004年の
2回にわたって国民栄誉賞授与の話が
あったが、2回とも辞退している。

2001年の辞退の理由は、彼がまだ自分は
発展途上の野球選手である事であり、
2004年の辞退の理由もまた同様であった
がモチベーションの低下するという
理由を付け加えている。

彼が2度も受賞を断った辞退者となった
一番の大きな理由は、現役の野球選手と
して50歳までプレーする目標があり、
また現役である以上は、錦織圭の様に
発展途上の段階であるという考え方に
基づいている。

関連記事:
イチローが国民栄誉賞3度目辞退の理由!

 

同じ野球選手でも、福本豊とイチローの
コメントには大きなギャップも感じるが
その内容は「謙遜」である事は
一致している。

錦織圭が市民栄誉賞を辞退した様に、
国民栄誉賞を受賞を辞退した野球選手
にとって、国民栄誉賞とは身に余る栄誉
と考えてはいるが自分は相応しくないと
いう理由で、辞退者リストに
名を連ねたのだろう。

 

まとめ

 


2018年には棋士の羽生善治もまた
国民栄誉賞を辞退したが、その理由は
「今の段階で国家から表彰を受けると、
モチベーションが低下する」という
錦織圭を彷彿とさせる物であった。

イチローと福本豊の様な野球選手が
受賞辞退者となった理由は、
自分が今いる段階が未だ志半ばの所で
あったり、自分の器にはそぐわないと
いう物であった。

この事からも国民栄誉賞という賞に、
高名な人物でもいかに「畏れ」を抱いて
いるかが理解できる。

<参考サイト>

NEWSポストセブン

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